わたしの釜ヶ崎2017


釜ヶ崎のことを知ったのは大学の授業を受けに行った頃。その頃は、少し通り過ぎただけ。
足を踏み入れたのは、2012年夏。

 

それ以来、毎年夏、釜ヶ崎に来ている。
最初は、即興楽団Udje()の活動で。昨年からは夫と活動しているバンド、Juzuで来ている。


今年も釜ヶ崎に行った。ウジャのメンバーにも何人か会った。前からいる人と知らない人。
ふと、ここにいたけれど、今はもうここにいない人のことを思う。それぞれのいない理由。それぞれの場所。それぞれの役柄。

 

大阪の人が夫に「妃美くんをよろしく」「娘をよろしく」と父親が言うみたいになっていた。
とても嬉しく、どこか気恥ずかしい。
本当の父親とは、もう20年以上会っていない。

 

大阪のダンサー、デカルコ・マリィさん。初めに釜ヶ崎で観てかっこいいと思った。東京でも観た。年に1回六本木の妙善寺でライヴをする。父親の先祖の墓がある寺の近く。

 

Earthの前で薺さんに写真家の秋久さんとCallumさんを紹介してもらい、難波屋のライヴにも来てくださった。

 

村上さんのおかげで難波屋で釜凹バンドと対バンでライヴ。ライヴができたこと、関わってくださった方々、登さんの打ち上げ、ひたすら感謝。

 

Earthの寺川さんに教えてもらい、オーストラリア人のMiriamさんとインドネシア人のAgustianさんのライヴを観た。どこかにワープするような音楽。

 

詩人の上田假奈代さんのワークショップに参加。
知らない人とインタビューをしあって、そこからヒントを得て詩を創作するというもの。
「彼方のカナダ」という詩を創作。後から知ったが、相手の人が滞在したことのある土地は「カナタ」だったらしい。わたしはダジャレのつもりが、不思議な偶然。

 

帰る日の夕食。隣の席になった韓国の大学生の女の子。話をしているうちにJuzuの動画を見せることに。


これはすべて、釜ヶ崎滞在中、徒歩5〜15分以内くらいの出来事。いろんな人、いろんな土地が交錯した時間。