言葉はナイフ
夫の家系の墓参り。
みなさん、昔話などをしていらっしゃる。
夫とは不思議なことに気が合うことはよくあるが、夫の家族と自分の家族はだいぶ違う。
自分の家族はつくづく、ひっそりと肩をひそめて、暮らしてきたように思う。
それが悪いとか良いとかではなく、そうするより仕方なかった。そうならざるを得なかった。そういうふうにして自分達を守るしかなかった。
その反動で、わたしはいつもずっと抜け道探している。その抜け道は妄想を生み、創作や表現、好きなことに没頭することが自分をやり過ごす生き方だと思っていた、思っている。
こう書くと暗い。とても暗い。でもその通りなのだ。
墓参りが終わり、夫と昼食、そして、駐車場で寝ていたら、ものすごい雷雨。
葉っぱがはりついた。
ローソンと水滴
夜、OKHP。すみだJAZZの影響か、人が少なめ。
2巡目まで楽しく踊っていた。
3巡目の出来事。
「かわいいこ、見たいんだから、出てくんな。かわいい子だけ見たいんだよ」
とナイフのような言葉が振り落とされた。
気にするのをやめようと思ったけど、ジワジワと出血していくみたいに、その言葉が身体に染み込んでゆき、ちからが奪われてゆく。
消えたかった。消えたように思えた自分が。
踊りが変とか下手とか言われるのより、存在そのものを否定される言葉が痛かった。
心を自覚するより先に、身体が反応して、涙がこぼれた。
本人と話して誤ってくれたが、出てしまった言葉は消えない。
他の人。数人、優しかった。
世田谷区、地面。